「私と音楽」 Mt.蔵王 (13期) 関西二水のHPの記事を見ますと、コーラスを歌う、コーラスを聴く人たちの歓びが、 うらやましいほど伝わります。YouTubeで皆さんが感激した「柳河風俗詩」を聴き、白秋 のセピア色の望郷の想いに故郷金沢を重ねています。 関西支部長の今井さんとは二水関東総会でよくお会いする。合唱に打ち込んで来た彼とは同期であるが、私は音楽とあまり縁がない。唯一の経験は、大学時代に金沢大学合唱団の矢野団長に誘われて、北国第一劇場のステージに立ち、「ボルガの舟歌」のコーラスに加わったことである。最初で最後の 経験だが、「ハモる快感」が忘れられない。 ただなぜか友人はクラッシックが好きな人ばかりである。先日も友人Kが来て、グールドが最も愛した本は漱石の草枕だったという話をしていった。私は恰好の聞き役なのかもしれない。ワーグナー狂の友人Hもいて、「酒を呑みながらボリュームを上げてワーグナーを聴こう」と誘って来る。 東北の地に来て50年が過ぎた。気がつくと、いつの間にか躰に東北民謡が浸み込んでいた。 津軽じょんから節、秋田船形節、南部牛追い歌が聞こえて来ると心が揺れる。としごろの娘を持つ東北の男達で、秋田長持ち歌を聴いて涙をこぼさない者はいない。私もそうだった。 風土というものは、知らず知らずに人間の精神構造を変えて行く。 返信
「私と音楽」 Mt.蔵王 (13期)
関西二水のHPの記事を見ますと、コーラスを歌う、コーラスを聴く人たちの歓びが、
うらやましいほど伝わります。YouTubeで皆さんが感激した「柳河風俗詩」を聴き、白秋
のセピア色の望郷の想いに故郷金沢を重ねています。
関西支部長の今井さんとは二水関東総会でよくお会いする。合唱に打ち込んで来た彼とは同期であるが、私は音楽とあまり縁がない。唯一の経験は、大学時代に金沢大学合唱団の矢野団長に誘われて、北国第一劇場のステージに立ち、「ボルガの舟歌」のコーラスに加わったことである。最初で最後の
経験だが、「ハモる快感」が忘れられない。
ただなぜか友人はクラッシックが好きな人ばかりである。先日も友人Kが来て、グールドが最も愛した本は漱石の草枕だったという話をしていった。私は恰好の聞き役なのかもしれない。ワーグナー狂の友人Hもいて、「酒を呑みながらボリュームを上げてワーグナーを聴こう」と誘って来る。
東北の地に来て50年が過ぎた。気がつくと、いつの間にか躰に東北民謡が浸み込んでいた。
津軽じょんから節、秋田船形節、南部牛追い歌が聞こえて来ると心が揺れる。としごろの娘を持つ東北の男達で、秋田長持ち歌を聴いて涙をこぼさない者はいない。私もそうだった。 風土というものは、知らず知らずに人間の精神構造を変えて行く。